【この季節あるある】台風はなぜ来るの?

こんにちは、カエル先生せんせいです!

がつから10がつにかけて、日本にほんには台風たいふうがやってきます

学校がっこうやすみになってしまい、あめかぜつよくなり、電車でんしゃまってしまって、大変たいへんですよね…

でも、台風たいふうは、普通ふつうあめとはどのようにちがうのでしょうか?

今回こんかい記事きじでは、「どうやって台風たいふうまれるか」「なぜ日本にほんにやってくるのか」について、わかりやすく説明せつめいします。

 

あめはどうしてるの?

あめっているとき、そら見上みあげると、くもがありますよね。

わたしたちのまわりには、うみかわいけみずたまりなど、様々さまざまなところにみずがあります。

みずは、ずっとみず液体えきたい)のままでいるのではなく、蒸発じょうはつして水蒸気すいじょうき気体きたい)になり、どんどんたかいところにがっていきます。

ひく場所ばしょよりも、たか場所ばしょのほうが気温きおんひくいため、たかいところにがっていくにつれて、水蒸気すいじょうきちいさな水滴すいてきになり、くもまれます。

1m3空気中くうきちゅうふくむことができる水蒸気すいじょうき最大量さいだいりょうのことを「飽和水蒸気量ほうわすいじょうきりょう(g/m3)」といいます。気温きおんたかくなるほど、飽和水蒸気量ほうわすいじょうきりょうえていきます。

水蒸気すいじょうきがどんどんたかいところにがっていく場所ばしょには、上昇気流じょうしょうきりゅう」という、うえかっていく空気くうきながれがあります

そのため、まれたくもは、上昇気流じょうしょうきりゅうげられて、そらかんでいることができます。

上昇気流じょうしょうきりゅうげられたくも水滴すいてきは、たかいところにがっていくほどえていき、くっついておおきな水滴すいてきになります

この水滴すいてきができるときに、気温きおんがとてもがると、こおりのつぶになることもあります。

カエル先生

上昇気流じょうしょうきりゅうささえられないほどおおきな水滴すいてきこおりのつぶになると、それがあめとなってちてくるんです。

 

台風たいふうってなに?

つめたい場所ばしょよりもあたたかい場所ばしょのほうが、みずがたくさん蒸発じょうはつしますよね。

地球ちきゅうでいちばん太陽たいようちかいいところになる、「赤道せきどう」のちかくのうみは、太陽たいようねつあたためられて、ほか場所ばしょよりも温度おんどたかくなります。

そのため、よりたくさんのみず蒸発じょうはつして、上昇気流じょうしょうきりゅう出来できやすくなり、熱帯低気圧ねったいていきあつ」という、くもがのうずがまれます

この熱帯低気圧ねったいていきあつのうち、かぜはやさ(風速ふうそく)が17.2m/s以上のものを、「台風たいふう」とびます

風速ふうそく17.2m/sは、気象庁きしょうちょうさだめている風力階級表ふうりょくかいきゅうひょうでは、「風力ふうりょく8」としてあらわされます。

台風たいふう日本にほんにしかないの?

どこにあるうみでも、赤道せきどうちかければちかいほど、海水かいすい温度おんどたかくなりやすいので、熱低低気圧ねったいていきあつまれます。

風速ふうそくが17.2m/s以上いじょう熱帯低気圧ねったいていきあつのうち、北西太平洋ほくせいたいへいようおよびみなみシナかいまれたものを、「台風たいふう」と呼びます

台風たいふうは、自分じぶん勝手かってうごくのではなく、まわりのかぜかれて移動いどうします。

カエル先生

はるふゆまれた台風たいふうは、西にしかってかぜによって、東南とうなんアジアや中国ちゅうごくに行きますが、なつあきまれた台風たいふうは、ひがしかってかぜ偏西風へんせいふう)によってながされて、日本にほんることがおおいんです

また、台風たいふうによくていますが、ちが場所ばしょまれた熱帯低気圧ねったいていきあつには、べつ名前なまえがあります。

北大西洋きたたいせいよう、カリブかい、メキシコわん北東太平洋ほくとうたいへいようまれた、風速ふうそくが32.7m/s以上いじょう熱帯低気圧ねったいていきあつのことを、「ハリケーン」とび、インドよう南太平洋みなみたいへいようまれた、風速ふうそくが32.7m/s以上いじょう熱帯低気圧ねったいていきあつのことを、「サイクロン」とぶんですよ。

 

台風たいふうは「どこ」がとく危険きけん

台風たいふうは、時計とけいとは反対回はんたいまわりにうずをいています。

つまり、台風たいふうなかでは、時計とけいとは反対回はんたいまわりの方向ほうこうかぜいています

さらに、日本にほんにやって台風たいふうは、西にしからひがしかってかぜによって、ひがしかってすすみます。

すると、台風たいふう東側ひがしがわでは、かぜはやさが、台風たいふうのうずのはやさだけでなく、台風たいふうすすはやさもくわわることになるので、よりつよかぜくことになります

カエル先生

台風たいふうは、直撃ちょくげきしたときだけではなく、まえや、西側にしがわとおけていくときも、危険きけんなんです!

ぎゃくに、台風たいふう西側にしがわでは、かぜはやさは、台風たいふうのうずのはやさから、台風たいふうとおざかっていくはやさだけることになるので、よわかんじることがおおいです。

みなさんも、台風たいふうちかづいたときは、注意ちゅうして、災害さいがいそなえてくださいね!

 

カエル先生

天気てんき」って、とっても身近みぢか科学かがくだよ!