こんにちは、カエル先生です!
突然ですが、皆さんは、パン派ですか? 米派ですか? それともパスタ派ですか?
最近なにかと話題の、日本人の主食『米』ですが、この機会に、どんな植物なのか、一緒に深堀してみましょう!
今回の記事では、「わたしたちが食べる米はどの部分?」「不作になるのはなぜ?」などについて、わかりやすく説明します!
わたしたちが食べる『米』はどの部分?
わたしたちは『米』と呼んでいますが、『米』は、植物としての名前ではありません。
つまり、『米』は、稲という植物の種の、ごく一部に付けられた名前なんです!

わたしたちが野菜や果物を食べるとき、実から種を取り除いて食べることがありますが、主食は、種だけを食べているなんて、少し不思議ですね。
稲の種の構造はどうなっているの?
稲は、夏に、白くて細い花が咲き、秋に種が出来ます。
種が出来る植物は、「有胚乳種子」と「無胚乳種子」の2種類に分けることが出来ます。

名前のとおり、「胚乳」が “ある” 植物と “ない” 植物があるんですね。
この内、稲は「有胚乳種子」に分類されます。
有胚乳種子の基本的な種の構造は、以下のとおりです。

- 幼根:根の赤ちゃん
- 胚軸:茎の赤ちゃん
- 子葉:最初に出てくる葉の赤ちゃん
- 胚乳:芽が出てくるためのエネルギー貯蔵庫
- 種皮:種の中身を守る殻
米は、種の中に占める胚乳の割合が、他の食材よりも多いため、食べたときに得られるエネルギーの量も多くなります。

エネルギーを取る効率が良いため、米は、主食として重宝されているんですね。
【参考:代表的な有胚乳種子の胚乳の割合】
- 米 :約91%
- 小麦 :約84%
- トウモロコシ:約80%
ちなみに、「無胚乳種子」とは、名前のとおり、「胚乳」が「無い」「種子」です。
そのため、芽として出てくるためのエネルギーは、胚乳ではなく、子葉に溜めています。
稲はどんなところで育つ植物なの?
稲は、もともとは、赤道付近が原産の植物です。
赤道は、地球の中でも太陽により近い地域で、日本よりもずっと暑いのが特徴です。
そのため、稲は、暑さよりは、寒さの方が苦手な植物です。
品種にもよりますが、以下のような気温が、稲を育てるために適していると言われています。
- 田植え~成長期:平均気温13℃以上
- 花が咲く時期 :平均気温25℃以上
- 米が実る時期 :平均気温21℃以上
では、地球温暖化によって平均気温が高くなってきているなら、稲にとっては、成長しやすくなってきているのでしょうか?
実は、そうでもありません…。
平均気温が上がると、水不足になるリスクが増えます。
水田で育てられる稲にとって、水はとっても大切で、水が足りないと健康に育ちません。

また、平均気温が35℃以上になると、「高温障害」が発生し、稲が枯れたり、米が未成熟になってしまう場合もあります。
米をたくさん生産するために、どんな工夫をしているの?
わたしたち日本人の主食である米は、食生活の中で、欠かせない食べ物です。
そのため、農家の方々や、農業研究所の方々は、地球温暖化に向き合い、たくさんの工夫をしてくださっています!
暑さに強い品種の稲を育てる
皆さんは、「コシヒカリ」とか「あきたこまち」などを聞いたことはありますか?
これは、米の品種の名前です。
よく食べられている「コシヒカリ」は、特に日本人好みの味と言われていますが、暑さに弱いという弱点があります。
そのため、最近は、暑さに強い「にじのきらめき」や「つや姫」といった品種を育てる農家の方もいます。
水の管理を徹底する
稲の花が咲く夏頃に、特に夜の気温が高くなると、稲は、高温障害を起こしやすくなります。
そのため、稲の周り、特に地面の温度が高くなりすぎないように管理することが、ポイントになります!
例えば、水田の水をただ溜めておくのではなく、かけ流しにすることで、地面の温度を下げることができ、稲が健康に育ちやすくなります。
お米を食べて、環境に貢献しよう!
日本は、食料自給率が低い国です。
そんな中、米は、食料自給率が100%に近い、数少ない食料です!
品目別自給率=国内生産量/(国内生産量+輸入量ー輸出量+在庫の減少量)
外国からの輸入に頼っている食料は、日本に輸送するために船などで運ぶ必要があるため、たくさんの燃料が必要です。
それに比べて、国内で生産された食料は、運搬する距離が短くて済むため、輸送のために必要な燃料も少なくて済みます。
つまり、食料自給率が高い食料は、環境に優しい食料とも言えるんです!


皆さんも、普段からお米を食べて、自然環境について考えてみてくださいね!





稲の種子からもみ殻を取り去ったもの。もみ殻を取り除いただけのものを玄米といい、さらに薄い表皮をとって精米したものを白米または精米という。(by大辞泉)