こんにちは、カエル先生です!
皆さんは、ペットボトルを使いますか?
コンビニでジュースやお茶を買うと、ペットボトルに入っていることが多いですよね!
でも、捨てる時には、燃えないゴミでもプラスチックごみでもなく、「ペットボトル」としてリサイクルできる…
今回の記事では、「ペットボトルって何で出来てるの?」「プラスチックとどう違うの?」などについて、わかりやすく説明します!
ペットボトルって何で出来ているの?
ペットボトルは、「ペット」という材料で作られている「ボトル」という意味です!
「ペット」は、実はカタカナではなく、アルファベットの「PET」が正式名称。
「PET」とは、「Poly Ethylene Terephthalate(ポリエチレンテレフタラート)」を省略したものなんです。
ポリエチレンテレフタラートは、1940年代にイギリスで発明された材料で、石油から作られる「テレフタル酸」と、「エチレングリコール」というアルコールの一種を化学反応させることで作られます。
PETって何に使われているの?
PETは、わたしたちの身の周りで、たくさん使われている樹脂です。
ペットボトル以外にも、洋服の素材として使われる合成繊維、自動車の部品、食事をするときのお皿や、卵パックにも使われています。
自分の周りに、PETを使った、どんなものがあるかな?探してみよう!!
PETには、優秀な特徴がたくさんあります!
- 耐久性がある!
- 軽い!
- 透明で使いやすい!
- 色々な形に変えられる!

このように、優秀な特徴がたくさんあり、便利な素材だからこそ、身の周りの色々なものがPETで作られているんですね!

PETはプラスチックと違うもの?
住んでいる地域によりますが、ごみを捨てるとき、PETとプラスチックごみは、分けて回収されることが多いのではないでしょうか?
では、PETとプラスチックは、違う素材なのでしょうか?
実は、「違う」のではなく、PETはプラスチックの一種なんです!

プラスチックとは、石油や植物繊維を原材料として作られる合成樹脂で、熱を利用することで形をつくる物質のことを言います。
「プラスチック」とは、実は、とても広い範囲を指す言葉で、PET以外にも色々な種類の合成樹脂が含まれています。
プラスチックには、特徴別に、「熱可塑性樹脂(温めると柔らかくなり、冷やすと固まるタイプ)」と「熱硬化性樹脂(温めると固くなり、その後は柔らかくならないタイプ)」があります。
PETは、「熱可塑性樹脂」と言われるプラスチックの一種です。
プラスチックには、PETのほかにも、ポリ袋に使われるポリエチレン(PE)や、発泡スチロールに使われるポリスチレン(PS)、キッチン用品などに使われるシリコーン樹脂(SI)といったものも含まれます。
どうやってペットボトルは作られるの?
PETは「熱可塑性樹脂」なので、熱を加えると、柔らかくなり、冷やすと固くなる性質を持っています。
ペットボトルは、この性質を活用して、作られます!
- PETで試験管のような形を作る
- 作りたいペットボトルの形をした金型の中に入れる
- 中に空気を入れて、膨らませると、金型の形に沿って膨らむ
- そのまま冷やすと、ペットボトルの形で固まる

ペットボトルにも色々な大きさや形のものがありますよね?

それぞれ、違う量の材料や、違う形の金型を使うことで、色んな種類のペットボトルを作ることが出来るんです!
PETはリサイクルできる?
PETを作るために、石油を原料とするテレフタル酸が使われています。

石油は、今は地球に存在していますが、このまま使い続ければ、いつかは無くなってしまう素材です。
そのため、リサイクルして、再び資源として使うことがとっても大切です!

PETで作られているペットボトルは、プラスチックごみとは分けて回収され、リサイクルされています。
ペットボトルは、リサイクルすることで、別のペットボトルや、服の素材、容器などに生まれ変わるのです!
皆さんも、空のペットボトルは、リサイクルとして出すようにしてくださいね!




ポリエチレンテレフタラート:(C10H8O4)n
テレフタル酸:C6H4(COOH)2
エチレングリコール:HOCH2CH2OH