こんにちは、カエル先生です!
みなさんは、天体観測をしたことがありますか?
12月14日(日)午後5時ごろに、ふたご座流星群が極大になります。
12月13日(土)夜から15日(月)明け方までの期間が、ふたご座流星群を観察するチャンス!
天体観測の前に、今回の流星群について調べておけば、もっと天体ショーを楽しむことが出来ますよ!
今回の記事では、「流星群ってなに?」「流星群の観察の方法は?」などについて、わかりやすく説明します!
流れ星ってなに?
みなさんは、「流れ星に願い事をすると、叶う」と聞いたことがありますか?
…本当に叶うかはさておき。

流れ星は、夜空に光の筋のように現れて、一瞬で消えていきます。
ほうきのように流れて見えることから、「ほうき星」とも呼ばれますね。
では、流れ星はどのように生まれるのでしょうか?
宇宙空間には、星以外には何もないように見えますが、実は、直径数ミリのチリや、もっと大きな隕石まで、たくさんのものが飛んでいきます。
そのチリが地球に近づくと、地球の重力に引っ張られて、チリは地球に向かってきます。
そのまま落ちてくると、さぁ大変!
…ですが、小さいチリは、大気圏に突入すると、大気との摩擦によって高温になって、気化(気体になること)してしまうため、地面には届きません。
物質は、温度が高いと「気体」、低いと「液体」、さらに低くなると「固体」に変化します。
これを、『物質の状態変化』と言います!
この時に発生するガスが光って見えるため、わたしたちの目には「流れ星」として見えるのです!

ちなみに、大気圏に突入して、気化しきることが出来ない大きさのものが、たまーーーーーに地面に落ちると、「隕石」と呼ばれます。
流星群ってなに?
「流星群」とは、「流星」の「群れ」。
つまり、流れ星がまとまって見えるものを、「流星群」と呼びます。
『〇〇座流星群』と呼ばれますが、別に、その星座が、流れ星を作り出している訳ではありません。
今回のふたご座流星群も、ふたご座のせい(おかげ)で流れ星が生まれる訳ではないのです。

ではなぜ、『〇〇座流星群』と呼ばれるのでしょうか?

これは「〇〇座」が見える方向から飛んでくるように見える「流星群」という意味の言葉なんです!
流星群は、星空の1点から放射状に飛んでくるように見えます。
流星群が飛んでくる方向の中心点のことを、「放射点」と呼び、この放射点がある星座の名前を取って、『〇〇座流星群』と呼びます。
なんで流星群は生まれるの?
流れ星自体は、宇宙に散らばっているチリがある限り、いつでも発生するものです。
しかし、流星群のようにまとまって、たくさんの流れ星が発生する場合、「彗星」がその流れ星を生み出していることがあります!
彗星は、細かいチリの粒を放出しながら、宇宙を移動しています。

彗星が地球に近づくと、特定の方向から地球の重力に引き寄せられるチリが増えるため、「流星群」と言われるほどたくさんの流れ星が、特定の時期に特定の方向で、多く観測されることになります。
ふたご座流星群も、ふたご座の方向にある、かつては彗星だった「フェアトン」という小惑星が母天体(流星の原因となるチリなどの物質を放出している天体のこと。)と言われています。
ふたご座流星群の観察方法は?
ふたご座流星群を観察するには、いくつかのポイントがあります!
観察する方向
流星群は、放射点を中心として、放射状に見ることができますが、放射点の近くだけを流星が流れるという訳ではありません。
ふたご座がある方向を中心に、広い範囲の夜空を観察するようにすると、流星を観察できる確率がUPします!
12月中旬のふたご座は、日暮れから東の空に昇って、深夜~明け方にかけて、南の高い空に昇ります。
そのため、東から南にかけての夜空を広く観察することが、ふたご座流星群を観察するためのコツです!
観察する時間・場所
ふたご座流星群の極大、つまり、最も多くの流星が流れる時間は、次のとおりです。
2025年12月14日(日)午後5時ごろ
しかし、流星は小さく、光もそこまで強くならないため、街の灯りが付いている時間帯には、流星が流れていたとしても、発見しづらくなってしまいます。
そのため、より多くの流星を観察するためには、街の灯りが消えて、暗くなった深夜の時間帯がオススメです!
また、観察する場所も、灯りの多い場所や、建物に囲まれた場所(街中)よりも、周りに灯りがなく、空が開けている場所(山の上や公園など)がオススメです!
観察するときの持ち物
- レジャーシート/アウトドアチェアなど
- 防寒グッズ
- 星図(スマホアプリもあります)
- 懐中電灯(観測場所への道中の安全対策)
ぜひ、安全に、達成感のある、ステキな天体ショーを楽しんでくださいね!





「流れ星が見えている間に3回願い事をとなえると、願いが叶う」なんて言ったりしますが、1つの流れ星は、だいたい2秒ほどしか光って見えないので、となえきることが出来れば、どんな奇跡も起きるかもしれません(笑)